認知症の種類で代表的なものはなんですか?
みなさん。
認知症でよく聞くのは、アルツハイマー型でしょうか?
それとも、脳血管性やレビー小体型でしょうか?
認知症といっても、色々と種類があるようです。今回は、種類ごとにその特徴について一緒にみていきたいと思います。
【目次】
認知症の種類
1. 神経変性疾患
アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症
2. 脳血管障害(血管性認知症)
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血
3. 炎症
細菌性脳炎、ウィルス性脳炎
4. 脳腫瘍
5. 外傷その他の外科的疾患
頭部外傷、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症引用元:健康長寿ネット
6. その他、認知症と類似の症状をきたす疾患
甲状腺機能低下症、腎不全、中毒
結構沢山ありますね(;´Д`)!!
自然と拒絶反応が起こってきそうですね…
簡単にいうと、原因による分類ですが、
1~5までは脳の組織や神経細胞が何らかの要因で損傷したために起こったもの、6は脳以外の部位が原因で認知症となったものです。
5~6の中には、前の記事でもお話しした治療により治る認知症も含まれています。
種類ごとの割合
上のグラフを見ますと、アルツハイマー型が7割を占めていて圧倒的に多いですね。
その次が、脳血管性認知症が2割です。
あとは、ちらほらですね。
これを見ますと、認知症の9割はアルツハイマー型か脳血管性のどちらかになりますね。
では、次からは種類ごとの症状についてみていきたいと思います。
アルツハイマー型認知症とは
物忘れから気が付くことが多く、今まで日常生活でできていたことが徐々にできなくなってきます。
脳が小さくなりそれと共に記憶や思考能力が ゆっくり障害され、最後には単純な作業もできなくなります。
症状の進行は緩やかです。
本人には病気であるという自覚はありません。
脳血管性認知症とは
脳の損傷を受けた部位により、症状は異なります。その為、できる事とできない事のまだら状に症状が出ます。
手足がうまく動かなくなったり、しゃべりにくくなったり、飲み込みにくくなったり、体の感覚が分かりにくくなるという神経症状が伴いやすいです。
症状は突然起こり、新たに脳血管が詰まったり破れたりすると一段と状態が悪くなるという階段状に進行します。
本人には病気であるという自覚はあります。
その他の特徴的な認知症とは
それ以外で、よく耳にしたり特徴的なものも紹介します。
●レビー小体型認知症とは…
記憶障害を中心とした認知機能障害は良い時と悪い時のむらがあります。
「知らない人がいる」といった実際には見えないものが生々しく見える症状の幻視がしばしば現れます。
又、体は固くなり動きづらくなる、手が震える、急に止まれないといった症状があります。
症状は他の認知症と比べて進行が早いです。
本人には病気であるという自覚はありません。
●前頭側頭型認知症とは…
脳の中で、前頭葉は「人格・社会性・言語」を、側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を主につかさどっています。 この部分が障害をうけます。
社会性が欠如したり、言動に抑制が効かなくなったり、感情が鈍くなったりします。
発症年齢は50~60代と比較的若く、働き盛りの年代で発症することが多いです。
本人には病気であるという自覚はありません。
さいごに
認知症で多い順としては、
アルツハイマー型認知症>脳血管性認知症>レビー小体型認知症
になります。
認知症といってもその種類ごとに、症状は様々で特徴があります。
何だかいつもと違うなと感じたら、身近な医療機関や自治体に相談してみて下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。