認知症に遺伝的要素はありますか?
認知症って、65歳以上の7人に1人がなるといわれている病気だよね
テレビでも、雑誌でもよく「認知症予防」の特集があったりするよね
すごく身近な病気だよね
でさ、認知症の発症の原因って何だか知ってる?
え?(´Д`) それは、年を取るからじゃないの?
まぁ、それはそうなんだけどね(+o+) 他は何だと思う?
それはー。やっぱり、、、何だろう(;´Д`)
、、、。
じゃあさ。認知症の原因で家族性のものってあると思う?
、、、分からないなぁ(;´Д`)
ということで、今回は皆さんと一緒に「認知症」と「遺伝的要因」について考えていきたいと思います。
【目次】
認知症の原因とは
疫学的、統計学的研究から知られている最大のリスク因子が加齢である ことは、多くの報告で一致している。その他のリスク因子としては女性、 高血圧、糖尿病、肥満、脳梗塞、喫煙、飲酒(ただし適度な飲酒は予防因子となる)などが指摘されている。アルツハイマー型認知症は潜在期間が 極めて長いため、小さなリスク因子でも長期間にわたって累積することで 発症に影響する可能性がある。また疫学研究から示唆された予防因子には 生活習慣病になりにくい食生活、適度な運動、高学歴、積極的な社会との つながり、ストレス抑制、頭に怪我をしないこと、などがある。
引用元: 医療の俯瞰報告書
最も重要なリスク因子は、加齢です。 60歳を過ぎると認知機能が少しずつ衰えるようです。
また、女性についてもリスク因子になるようです。アルツハイマー型認知症の発症率は女性で男性の約2倍と高いようです。その原因については,寿命の違いや遺伝子の影響,性ホルモンの違い,認知の予備力の差など複数の理由が考えられています。特に性ホルモンであるエストロゲンには脳神経保護作用があるとされており,閉経に伴いホルモン濃度が低下することでアルツハイマー型認知症を発症しやすくなるという仮説が立てられています。
その他のリスク因子は、全てまとめてみますと生活習慣病に関与する因子となっています。
以上のように、「加齢」や「女性」や「生活習慣病の原因」が主なリスク因子のようです。
アルツハイマー型認知症と遺伝素因について
90年代から、家族性アルツハイマー病の発症に関係しそうな遺伝子変異の探索が世界中の医師や遺伝学者らによって精力的に行われました。その結果、家族性アルツハイマー病患者には、プレセニリン1とプレセニリン2、そしてアミロイド前駆体たんぱく質(APP)というたんぱく質の設計図となる3種類の遺伝子に変異が比較的多く見られることが明らかになったのです。
引用元: 最新医療.net
アルツハイマー型認知症に遺伝素因が関与していることは、双生児研究 からも明らかである。いくつかの研究が報告されているが、規模の大きい スウェーデンの登録データを用いた研究報告によると、一卵性双生児の発 症の一致率は58%(または79%)であるという 。もちろん双生児研究に は一定の限界があるが、高い発症の一致率は本症が遺伝素因を背景として起こることを示している。
引用元: 医療の俯瞰報告書
アルツハイマー病の場合には、遺伝素因(3種類の遺伝子の変異)というのが背景としてあるようです。
若年性認知症と遺伝子について
若年性認知症とは、従来から言われてきた40歳から64歳に発症した初老期認知症に、18歳から39歳までに発症した若年期認知症を加えた認知症の総称です。
引用元:健康長寿ネット
64歳以下の認知症= 若年性認知症 となります。
65歳以上の認知症(老年性)のものと区別しています。
その中で、若年性と遺伝に関しては、
アルツハイマー病患者の多くは70歳を超えて発症しますが、中には40〜50歳代という比較的若い段階で発症する患者もいます。こうした患者の多くが遺伝的なアルツハイマー病の素因を持っていると考えられています。遺伝的なアルツハイマー病は“家族性アルツハイマー病”と呼ばれ、原因遺伝子(専門的には「遺伝子変異」といいます)が明らかになっているケースもあります。
引用元: 最新医療.net
というように、アルツハイマー病の特に若年性のものに関しては遺伝的素因が高くなるようです。
さいごに
家族性アルツハイマー病の特徴は、家族や親戚に多く発症することに加え、発症年齢の若さです。多くのアルツハイマー病は70〜80歳に発症年齢が集中するのに対し、家族性アルツハイマー病の場合は、40〜50歳代で発症するケースが珍しくありません。「一般的なアルツハイマー病よりも20年以上も前倒しして発症してしまうのです」と山本講師は話します。
引用元: 最新医療.net
逆に言えば、2代続けて発症していたとしても、それが一般的な患者と同じ、70歳を過ぎて発症しているのであれば、家族性である可能性は低くなるといえます。
若年性アルツハイマー病は、この病気のまれな型です。30歳から60歳の人に発症し、アルツハイマー病の人全体に占める割合は5%未満です。若年性アルツハイマー病のほとんどの症例は家族性であり、親から受け継がれた既知の3つの遺伝子のうちのいずれかの変化によって引き起こされます。
引用元:アルツハイマー病情報サイト
アルツハイマー病の患者の大半は、通常60歳以降に発症する、いわば老年性のアルツハイマー病です。
アルツハイマー病に関して、遺伝との関係をみてきました。
特に若年性のものに関しては、遺伝的要因は少しはあるようです。
しかし、全体の割合としては、圧倒的に65歳以降の老年性のものが殆どです。
その為、認知症の「アルツハイマー病」に関しましては、数は少ないですが遺伝的要因は関連している様でした。
まだまだ認知症に関しては、明らかでないことも多く現時点でのデータをまとめての内容でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。