認知症にリスク因子と予防因子は?

世の中では「認知症の予防」について色々なメディアで取り上げられています。


なので、

「よし食事がいいんだな」

「そうか運動もいいんだな」

「脳トレが効果的なのか、やってもよう!」


と、食事・運動・学習が認知症予防につながることを知っている方は多いと思います。



ですが、


「なぜそれが良いのか???」🤔


と、その理由についても答えられる人は少ないかもしれません。


「みなさんはどうして食事や運動や学習が予防になると思いますか?」





今回は、

「認知症になりやすくなるリスク因子と認知症予防につながる保護因子について」


のおはなしをしていきたいと思います。


【目次】




認知症予防対策とは?


【認知症予防について】

「第1次予防」認知症の発症予防、「第2次予防」認知症の早期発見・早期治療、「第3次予防」認知症の病気の進展防止の3段階がある。

引用元:認知症の早期発見と予防.浦上克哉.老年期認知症研究学会.Vol20.No10.2017


認知症の予防には、まず病気を予防するタイミングから認知症になってもそれをわるくさせないまでの”3つのステージ”があります。



「一次予防」および「二次予防」が重要

「一次予防」は危険因子の出現していない時期にリスクを発生させないような予防対策であり、「二次予防」では危険因子の出現した時期でのリスク削減あるいはリスク除去のための予防対策(すなわち発症を予防する対策)である。

引用元: 公益財団法人長寿科学振興財団.第4章 認知症の予防 1.危険因子 .2019.10


つまり、そもそも病気になる前からの生活習慣のあり方の改善や認知症予備軍(軽度認知障害)を早くみつけて治療につなげて「認知症」になるのを予防することが大事です。


●認知症、特にもっとも頻度の多いアルツハイマー病に対する根治的治療法は確立 されておらず、現時点での「一次予防」対策は存在していない。

●これに対して脳血管障害型認知症については、若年期からの(発症以前の長年にわたる)生活習慣上の危険因子、例えば高血圧、糖尿病、脂質異常症などを可能な限り予防することが有効な「一次予防」としての対策である。

●アルツハイマー型認知症に対する「二次予防」は最近特に重視されている、特に軽度認知障害の時期に発症遅延あるいは発症抑制を目的として、科学的根拠に基づいた適切な取り組みが最も重要な戦略と考えている。

引用元: 公益財団法人長寿科学振興財団.第4章 認知症の予防 1.危険因子 .2019.10


あお
あお

一次予防では、「脳血管型認知症」に対する予防として生活習慣病の改善が大切だね

二次予防では、「アルツハイマー型認知症」に対する科学的な根拠に基づく適切な取り組みが大切なんだね

ぐり
ぐり




認知症の危険因子について


第1位:難聴

耳で聞く能力が低下すると頭の中に入ってくる情報が少なくなることで情報を覚えることがうまくできなくなってしまいます。

また、うまく聞こえなくなると、「周りから孤立したり」「気持ちが内向きになったり」やる気がしなくなったり」します。

そうすると、認知機能があまり使われなくなり結果認知症になりやすくなるのです。



第2位:教育歴の短さ

子供の時に教育を受ける機会が減少すると認知機能の備えを蓄えることが不十分になります。それが、将来の認知症の発症に影響をするようです。

ですが、高齢になっても色々な学びを続けることが認知機能の維持にもなるようです。

そのため、「生涯学習」の意識はとても大事です。



第3位:タバコ

タバコは、肺がんなど呼吸器の病気だけでなく、動脈硬化や糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などさまざまな病気と関係しています。

脳の神経細胞がダメージを受けることで認知症発症のリスクが高まると考えられています。


第4位:生活習慣病・抑うつ

生活習慣病では、「高血圧」「肥満」「糖尿病」 を全て含めています。
これらは血管をいためて動脈硬化が進みやすくします。

そうすると、心臓や脳の血管もいたんでくるので病気になりやすくなります。
その結果、脳の血管にも障害をもたし、認知症のリスクも高くなります。


抑うつは、日常生活の活動性を低下させ引きこもることで社会的に孤立しやすくなります。そうすると、脳への刺激が少なくなることで脳が小さくなりやすくなります。



第5位:運動不足

運動しなくなると、体や心の両方に影響を与えます。
体には、生活習慣病になり病気になりやすくなる。転んでけがをしやすくなり寝たきりになりやすくなります。

心には、ストレスが発散されにくかったり気持ちがうつ傾向に傾きやすくなります。


第6位:社会的孤立

社会的に孤立してしまうと体も心も悪影響を与えます。

活動性が低下して寝たきりになりやすかったり、気持ちがますます内向きになりうつ的になったりします。

また、人との交流が少なくなるので刺激がとても少なくなります。

社会とのつながりがなくなると全体的に悪影響を与えることになります。


認知症の保護因子について

先程の”危険因子”の逆を考えていくと良いと思います。

●”難聴” 
→「コミュニケーションの工夫」
 「道具を活用」「補聴器を使う」
       
●”教育期間の短さ”→「生涯学習」

●”タバコ”→「禁煙」

●”生活習慣病”

→「服薬管理」「食事と運動」

●”抑うつ”

→「活動的な生活スタイル」
 「適度な飲酒」

●”運動不足”→「運動習慣」

●”社会的孤立”

→「社会とのつながりをもつ」



高齢者は「社会とのつながり」(親しい人との支援のやりとりや交流、地域への参加や就労)が多様であるほど、認知症の発症リスクが低下し、最大で46%低下するという研究を国立長寿医療研究センターなどがまとめた。

引用元: 「社会的つながり」が多いと認知症リスクが46%低下.一般社団法人日本生活習慣病予防協会


あお
あお

「生活の広がり」「社会的つながりをもつ」というのは重要なキーワードだね

そうだね。食事・運動・学習は大事だけど、それと共に「交流」をすることも同じように大事なことなんだね

ぐり
ぐり



認知症発症を抑えるリスク因子の割合について

図: 認知症発症抑制へのリスク因子の寄与割合


認知症については、「生涯を通じて9つのリスク因子をコントロールし、脳の健康状態を改善できれば、認知症の35%は予防できる可能性がある」と言われています。



まとめ

認知症の予防については、病気になるもっと前から生活習慣に気をつけて社会とつながりをもちながら過ごすことがとても大事なようです。

そうすることで、認知症になることを予防する可能性を高めることができます。


認知症予備軍(軽度認知障害)になった時には、早くに病院に行って診てもらい、正しい治療を行うことで治すことも可能になります。

この時期は認知機能低下予防および機能改善のための取り組みが特に重要になってきます。


もちろん、認知症が進行された方でも適切な関り方やケアなどでBPSDを防ぎ、ご家族の負担を減らすことストレスを軽くすることができます。


ということで、今回は「認知症予防」の1次予防~3次予防までの中で、特に1次予防と2次予防を中心におはなしをしていきました。

皆さんに何かプラスになればと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました。


ドングリマツリでは、これからも「認知症」に関わる関係者のかたにとってプラスとなる
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↓「認知症の3割は予防できる??」


↓「耳が遠い人は認知症になりやすい?」




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