『ぬり絵』という活動について

『ぬり絵』の活動は

リハビリテーション(作業療法)や
レクリエーション現場では

多くの現場で取り組まれている活動の1つだと思います



『ぬり絵』は一般的にも子どもから
高齢者まで性別・年齢問わず人気があります



大人用としては、書店では”大人のためのぬり絵”
関連の冊子がいろいろとあります





今回はそんな『ぬり絵』について


●作業工程


●道具の特色


●メリット・デメリット


●工夫の仕方



をみていきたいと思います


『ぬり絵』についてどんな活動なのかみていくんだね





作業工程


図案を決めます

数種類の中から図案を選びます。選ぶのが難しい方にはこちらが用意します。
必要に応じて見本を準備します

STEP
1

道具の選択と使用する色を選びます

どんな道具を使うか選択肢があれば決めます(例:色鉛筆・クレヨン・絵の具)
道具が決まったら、その中から色を選びます

STEP
2

色ぬりを始めます

色をつける部分を決めて塗り始めます
あとは自由に塗っていきます

STEP
3

工程は3ステップだけだからとりかかりやすいね






道具の特色


黒と白のピアノキーボード

色鉛筆の特色

メリット:手が汚れにくい
デメリット:広い面をぬる時に時間と労力が必要である


クレヨンの特色

メリット:筆圧が小さくてもぬりやすい
デメリット:細かい部分をぬることが難しい、手が汚れる


絵本と水彩絵の具の横にあるペイントブラシ


水彩絵の具の特色

メリット:広い面をぬりやすい
デメリット:準備・片付けに手間がかかる


道具によっていろいろと特色があるんだね








メリット・デメリット


『ぬり絵』活動のメリットはなんでしょうか?

●枠のある活動なので絵が苦手な人にも受け入れられやすい

●下絵があるので完成度の高い作品にでき上がりやすい

●道具は身近にあるものを使うので手軽におこないやすい

●作業途中で作業の中断や再開がしやすい

●利き手交換の練習になる


『ぬり絵』活動のデメリットはなんでしょうか?

●「ぬり絵=幼稚」というイメージがある

●視覚障害のある人は楽しめない

●色をつける道具を把持し、紙

に押しつけて色をぬる力が必要
になるので把持機能や協調性が
低下している人には工夫が必要である


活動にもメリットとデメリットがあるんだね






工夫の仕方(例)


●「ぬり絵=幼稚」というイメージがある

→季節に関係した者や本人が興味のある内容のものを選択する
子どもっぽいものでなく美術的要素の強いものを選択する



●視覚障害のある人は楽しめない

→高齢者には線の太い、複雑でないものを
それでも見えない方の場合にはこの活動は適さない


●色をつける道具を把持し、紙に押しつけて色をぬる力が必要になるので把持機能や協調性が低下している人には工夫が必要である

→道具を握りにくい方は柄に滑りにくい素材を巻いたり、柄を太くするなど工夫する
筆圧に応じて、ぬる道具を変えてみる

 


工夫の仕方によっては『ぬり絵』を行いにくい方にもうまく導入
することができるかもだね





おわりに


今回は『ぬり絵』の活動について

●作業工程

●道具の特色


●メリット・デメリット


●工夫の仕方




をみていきました






今回のこの記事で『ぬり絵』の活動について



上の項目について少しでも理解を



深められたら幸いです





”ドングリマツリ”では


『ぬり絵』のコンテンツを作成しております


トップ画面から『ぬり絵』をクリックして頂けると


『ぬり絵』の図案にリンクしております





ダウンロードをクリックして頂ければ


無料で印刷が可能です





少しずつではありますが月ごとに更新しておりますので


ご自宅で医療機関や施設等でも


自由にお使いいただければ嬉しいです




また


今回は工夫の部分で文章で道具の工夫について


記載をさせていただきましたが


今後別の記事として


道具の紹介や使い方についても


作成していきたいと思っております





今後とも宜しくお願いいたします




【参考・引用文献、サイト】

●作業活動実習マニュアル.古川宏監修.医歯薬出版(株)
●O-DAN.free photoサイト