ツバメが餌としているのは空中を飛ぶ小さな虫ですが、この虫は空気が湿っていると羽根が重くなり、比較的地面に近い場所を飛ぶようです。そうすると、ツバメも低い高さで飛ぶ事になります。

空気が湿っているということは雨雲が近い場合がありますので、このように言われるようになったと言われています。

ネコは湿気や気圧の変化を敏感に感じ取ることができるため、低気圧が近づいたときは湿気で重くなったヒゲや毛の手入れをしているようです。

「天気雨」のことを昔は怪奇現象の1つとして不思議がられていたそうです。

説明のつかない現象を、「狐に化かされているのではないか？」「狐の嫁入り行列を人間から隠すために、雨を降らせているのではないか？」と恐れ、「狐の嫁入り」と呼ばれるようになったそうです。

カエルは全呼吸量の30～50%が皮膚呼吸です。そのため湿度が高いとより活動的になり、鳴くことが多いと言われています。

知教育大学の調査によると、かえるが鳴かなかった翌日に雨が降った割合は11％、よく鳴いた日の翌日に雨が降った割合は36％だったそうです。

夜に晴れると（星が見えると）
気温が下がり地面の熱が逃げていきます。そうなると翌朝は低温になります。

そして、低温になると水蒸気が蜘蛛の巣に付着し水滴となります。

前の夜に晴れ（星が綺麗だと）ていると翌日も晴れるので、つまり朝にクモの巣に水滴がついているとその日は晴れと言われています。

アリが行列を作って巣から出てきた時は、雨から卵を守るため運び出していると考えられ、雨の訪れを予兆するサインだと科学の世界では言われています。

アリは、鋭い感覚で天気の流れを察知しているからこそ事前の準備が早く出来ているようです。

アリは雨の気配を感じると、巣穴の入り口に土をかぶせてふたをするのです。さらに巣穴の壁を固めて、水を通さないように工夫しています。

雲があつくなるということは、日の光が差さないくらい雲がどんどん重なっているということ。だから、雨も降りやすくなるということ。

スズメは日の出前に目覚め、晴れている日は太陽光の刺激を受けて早朝から活発にさえずります。逆に曇りや雨の日は光が弱く、活動が遅れる傾向があります。

とんぼが低く飛ぶと、雨が近いといわれています。これは、湿度が高くなると小さな虫が低く飛ぶようになり、それを捕食するためにとんぼも低く飛ぶようになるためです。

氷の粒でできた飛行機雲は、空気が乾いているときは、すぐに周囲の空気と混ざって消えてしまいます。

逆に、飛行機雲が現れていつまでも消えないときは、上空の空気が湿っているということになります。

このことを応用して、「飛行機雲が長く出来ると雨が近い」や「飛行機雲がだんだん広がると、天気が崩れる」という観天望気があるそうです。

一般的に天気は西から変化してくるので、日が沈む方向である西の空に太陽を隠すような厚い雲がない（＝空が夕焼けになっている）場合、その翌日も晴れるということになります。

天気が西から東に移動していくことを用いて考えます。

「朝焼け」は東に雲がない（≒西に雲がある）ことを示すので、天気は悪くなっていくと予測できます。

この雲は風がある程度強く、水蒸気の量が多い（空気が湿っている）ときに現れます。湿った空気が風によって山にぶつかり、上昇して雲が発生するのです。

富士山では笠雲がかかると、８割程度の確率で天気が崩れるようです。

波雲は、前線や低気圧などが近づいたときにあらわれやすい。この雲が近づいたということは、前線や低気圧が近づいているため、雨になりやすい。

朝に霧が出ると、晴れるといわれています。これは、夜間に放射冷却が起こり、地表が冷えることで霧が発生し、日中は高気圧に覆われて晴れることが多いためです。

朝に西の方向に虹をみるということは、西の空に雨つぶが浮いてるということになる。天気は西から東へと移っていく。そのため、西の空に浮いている雨つぶが自分の所に近づいてくるから雨になる。

ただ、朝ににじがあらわれているときには、すでに自分のところでも小雨がふりだしていることが多い。

夕方に東の方向に虹をみるということは、東の空に雨つぶが浮いていて、西の空には雲がないということになる。天気は西から東へと移っていく。そのため、雲のない天気が西から近づいていることになる。

・月がかさ（暈）をかぶると天気が変わる。

・太陽や月がかさをかぶると雨になる。

太陽や月のかさは、上空の巻層雲に太陽や月の光があたり、光が屈折・反射して白っぽい光の輪がみられる現象で、低気圧の前面や側面によくあらわわれる。

したがって、かさが見られることは温暖前線が近づいてきた証で、しだいに雲が厚くなり、やがて雨が降りだすようになる。

「朝雨に傘いらず」ということわざは、朝に降る雨はすぐに止むことが多く、傘が必要ないほどであるという意味です。これは、朝の雨が一時的なものであり、その後は晴れることが多いという経験則に基づいています。