箱根駅伝は、学生長距離界最大の駅伝競走で、東京・大手町から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を経て、箱根・芦ノ湖までの往路5区間（107.5km）、復路5区間（109.6km）の合計10区間（217.1km）で争われる。

1920年（大正9年）2月14日と2月15日に第1回大会が開催され、1955年（昭和30年）の第31回大会からは、1月2日に往路、1月3日に復路を走るようになった。

箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」といいます。その歴史について、次から4つに分けて紹介します。

箱根駅伝の原点には、「日本の長距離走を世界レベルに高めたい」という強い思いがありました。

1912年、ストックホルム五輪に出場した金栗四三は、世界の壁の高さを痛感。この経験から、若い選手たちが実戦の中で力を伸ばせる場が必要だと考えるようになったようです。
この『世界を見据えた視点』こそが、箱根駅伝誕生の出発点です！

1917年に行われた東海道駅伝は、日本初の本格的な駅伝競走とされています。一人ではなく、仲間と力を合わせて走る形式は、日本人の気質にも合い、大学駅伝という構想が具体化していきました。

1920年、箱根駅伝は4校による大会として第1回が開催されました。その後、戦争の影響で中断を余儀なくされた時期もありましたが、大会は途切れることなく受け継がれていきます。

戦後、箱根駅伝は復活し、往路・復路あわせて10区間を走る現在の形に定着しました。1987年からテレビ中継が本格化し、今では「お正月といえば箱根駅伝」と言われるほど、多くの人に親しまれています。

箱根駅伝は、１チーム10人で走る駅伝です。
往路と復路を合わせて１０区間あり、それぞれの区間を1人ずつ走ります。

引用元：箱根駅伝って何人で走るの？/ENJOY駅伝

関東学生陸上競技連盟加盟大学のうち、前年大会でシード権を獲得した上位10校と、10月の予選会を通過した10校、および関東学生連合を加えた合計21チームが出場します。関東学生連合チームは予選会を通過しなかった大学の記録上位者から選ばれます。

（１校１人まで。タイムは参考扱い）

引用元：箱根駅伝とは/箱根駅伝

・1区を走ってきた選手の流れを引き継ぐ重要な区間

・最初の難関として知られる「権太坂」があり地形的にも走りづらい

ということが上げられ、各チームのエース級の選手が集まることが多い区間とされています。

引用元：箱根駅伝の花の二区の由来や意味とは？/超初心者から大学で機電を楽しむブログ

箱根駅伝で最も過酷な往路５区の山登り。山道を勢いよく駆け上ったランナーは、「山の神」とたたえられる。その名誉ある称号をもたらす小田原～芦ノ湖の高低差約８６０メートルだそうです。

引用元：「山の神」どれだけ過酷か伝えたい/朝日新聞

箱根駅伝のシード校は結論から言うと「10位まで」です。10位以内に入った大学は、自動的に翌年の箱根駅伝本戦への出場が認められます。

引用元：箱根駅伝のシード校は何位まで？/Enate Media