認知症はどうやって診断されるの?

前回の記事「認知症で寿命は縮むのか?」では、アルツハイマー型認知症の進行について書かせてもらいました。

しかし、一般的な老化についても同じように脳は委縮するわけなんです。

それでは、認知症とそれ以外の判断はどうつくのか。

「どうなんでしょうか」

今回は、「認知症」と「診断についてみていきたいと思います。



【目次】

  1. 認知症とは(ふりかえり)
  2. 認知症の診断とは
  3. さいごに



認知症とは(ふりかえり)

認知症の定義について再びふりかえりたいと思います。

認知症とは、脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、6カ月以上にわたって、日常生活に支障をきたしている状態

引用元:厚労省 (老健局高齢者支援課 認知症・虐待防止対策推進室)

なんだか言葉を羅列すると難しいですね。

脳がなにかの原因で

新しい事を覚えるのがむずかしくて忘れっぽくなったり、

言われたことを理解したり考えたりすることが難しくなり、

それが一時的な状態でなくて6か月以上続いて、

普段の生活で困っている状態となります。

「なんとなく、最近様子がおかしいし、これは認知症なのではないだろうか… 」

と、違和感を感じつつも、

「認知機能の低下って、どんな状態なの?」

「日常生活で困っているとはどの程度のレベルで判断すればよいの?」

と、個人ごとに感じ方は異なるので、

個人では、判断はなかなかつけづらいと思います。

そこで、ネット検索してみたのですが「自宅でできる手軽な診断テスト」なるものがありました。

これらのテストを行うことで、認知症かな?の疑問の答えに少し近づけることはできると思います。

「あぁ、うちのおじいちゃん(おばあちゃん)はこの部分が苦手なんだなぁ」という認識を深めることができます。

ですが、最終的な判断はお医者さん(以下Dr)がつけるので、その場合でも診察してもらうのが適切ではないかなと思います。




認知症の診断とは

Drに診察をしてもらい診断をつけてもらうことで、正式にやっと「認知症」と認められます。

そうすると、保険適応での治療が受けられます。


DSM-Ⅲ-Rの考え方に沿って認知症の診断を進めることが望ましい。病歴の聴取、身体診察、神経心理検査、血液検査鑑別診断を行い、CTまたはMRIは必須の画像検査として行うべきである。

引用元:認知症の診断 日本神経学会


どうやら、

認知症の診断基準があってそれに合わせて

これまでのお話を聞いたり、

質問に答えたり、筆記テストをしたり、物の操作をしたり、

脳内を写真でとって脳の様子を調べて判断するようです。




さいごに

認知症の診断は、スクリーニングとして個人単位でも手軽に検査を行うことはできるようです。

ですが、最終判断するためにはDrに診断してもらい、その中できちんと検査をしてもらい客観的に診てもらう必要があるようです。

それによって、認知症なのか?それとも老化なのか?の判別をつけられるようです。

私自身、現場で色々な方と接している中ではっきりとした診断は受けていないのですが、この人はもしかしたら認知症ではないかな?と感じることがあります。

しかし、診断をつけるのはあくまでDrなので、

「認知症ではないかなぁ?(;´・ω・)」

程度にしか疑いをかける事しかできません。

なので、最終判断をしていただくためにはやはり専門医に診てもらうのがいいと感じます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。