【介護保険】家族の介護についての相談窓口はどこが良い?
今回のテーマは、高齢者の介護に関する疑問や悩みをお持ちの方がまず最初に「どこに行けば良いのか?」について書いていきたいと思います。
今回の対象となる方は、介護に関する悩みを持ち始めた方で介護保険証はまだ持っていない方となります。
介護保険証の申請の仕方については、また今後の記事にてアップしたいと思います。
【目次】
実際にあった体験談より
とある日の訪問看護ステーション
はいもしもし
こちら〇〇訪問看護ステーションです
はじめまして。私はAと申します。最近、私の親が病気で体が思うように動かなくて、
訪問サービスを利用したいと思っているですが…
そうなんですね。それは大変な状況ですよね
ちなみに、Aさんのご両親は介護保険証はもっていらっしゃいますか?
それがまだ申請していないんです。
急な出来事で、どこにどうしたらよいか分からなくて
思わずこちらにお電話してしまいました(;´Д`)
そうだったんですか。それでは、Aさんのご近所に地域包括支援センターがあるかと思います。
そちらに連絡をとっていただければ綜合的に介護のご相談ができるかと思いますので
ぜひそちらに連絡をとってみてください(^-^)
あらそうなんですね。
分かりました。では、そちらに相談してみます
これは実際にあったお話です。
今回の相談者の方は、 ①身内が介護が必要になって大変だ → ②訪問サービスなるものを知る → ③とりあえず直接訪問看護ステーションへ連絡してみよう という行動をとられていましたね
介護の相談先や介護保険でのサービスを使う為にはどういう手順をふめば良いのかについては、テレビ等のメディアで介護保険や介護サービスの事を知ったものの具体的な手順は分かりにくいものです。
もし訪問サービスと契約するためには、まず介護保険を申請して要介護者・要支援者として認められる必要がありますので、その場合にはまず市区町村の窓口対応になります。
今回のケースでは ご両親の病気による介護の悩みを綜合的に相談にのってもらうために「包括支援センター」という機関につなぐことになりました。
それでは、次からは3種類の相談窓口についてご紹介したいと思います。
相談窓口その1:医療機関
病院に入院されている場合には、医療ソーシャルワーカー(MSW)さんに相談することができます。
【MSWとは】
引用元:公益社団法人 日本医療社会福祉協会
保健医療機関において、社会福祉の立場から患者さんやその家族の方々の抱える経済的・心理的・社会的問題の解決、調整を援助し、社会復帰の促進を図る業務を行います。
つまり、入院時にご本人・ご家族とお話をし入院中~退院して自宅に帰るまでの流れの中でのお困りごとを一緒に解決する役割を担ってくれる存在です。病院の中では、医療相談室や地域医療連携室などにMSWさんが所属されており、そこが相談窓口になっています。
退院後に介護が必要になる場合には、サービスの説明や案内をしたり地域のサービス提供事業所との連絡調整を行ってくださいます。
相談窓口その2:市役所・区役所
【市役所・区役所での相談窓口について】
お住まいの地域の市町村の担当課(介護保険課・高齢者福祉課など)では、介護保険制度や高齢者の保健福祉に関する総合的な相談が受けられます。
引用元: DRUG ユタカ
お住いの市区町村の役所で相談にのってくれます。方法としては、直接の窓口対応と電話での対応が選べます。
●窓口での対応
介護保険課・高齢者福祉課(地域によって名称は少し異なります)に直接訪問して、話を聞いてもらう
※もしどこに相談すればよいのか分からない場合には、役所の受付の方に「これこれこういう事情で…」と聞い
てみるといいと思います。
●電話での対応
インターネットでお近くの役所のホームページを検索していただくと、「電話相談窓口」がありそこに電話番号
が書いてありますので、確認していただければと思います。
相談窓口その3:地域包括支援センター
こちらは冒頭の体験談の中にもありました施設になります。
【地域包括支援センターとは】
●「地域包括支援センター=すべての高齢者の相談を受け付ける施設」です。
● 地域包括支援センターは、前述の通り、高齢者のためのよろず相談所のような性格を持っています。
例えば、「近所の一人暮らしのおじいちゃんの姿を最近、見ないんだけど」「お隣の老夫婦の家にゴミがたまって困る」といったように、地域住民からの相談も受け付けています。
● もちろん、要介護認定の申請や、介護サービスの手続き、介護サービスの事業所の紹介など、介護サービスに関する最初の窓口としても機能しています。
引用元:みんなの介護
2005年4月からの介護保険制度の見直しに伴い、地域包括ケアの体制を支える地域の中核機関として、新たに「地域包括支援センター」の設置が定められました。そして、2025年をめどに整備が進められており、地域の中核機関としての役割を担っています。
【地域での設置場所について】
人口2~3万人の日常生活圏域(多くの場合、各中学校区域)を1つの地域包括支援センターが担当しています。平成29年度時点で、全国に5,020施設あります。
引用元:LIFULL介護
地域包括支援センターの設置場所は各中学校の区域に1つのエリアで担当しているとのことなので、役所に比べるとより地域に密着した相談が受けられると思います。
ちなみに、こちらも役所と同様に 直接の窓口対応と電話での対応が選べます。
※電話相談をされる方は、こちらも役所のホームページに電話番号が掲載されておりますのでそちらをご参照ください。
<Q&A>
●相談料は?
→無料です
●離れて暮らしている場合はどこに相談したらよい?
→親が住む地域の地域包括支援センターに相談してください
相談のポイント
以上の相談の窓口を3か所見ていただきましたが、どの窓口に相談に行けばよいかについては下の図でフローチャート形式でまとめてみました。
すみません。Excelで作成した図なので下に罫線が引いたままで見えずらいですが…
在宅の場合には、相談の目的に応じて役所にするのか、地域包括支援センターにするのか行き先を検討していただければと思います。もし、何もかもよく分からない場合はまずは地域の地域包括支援センターに相談してみてはいかがでしょうか?
介護保険証の申請の仕方については、また今後の記事にてアップしたいと思います。
ここまで長々と読んで下さりありがとうございましたm(__)m
【参考・引用文献】
●DRUG ユタカ https://www.d-yutaka.co.jp/
●公益社団法人 日本医療社会福祉協会 https://www.jaswhs.or.jp/
●e-65.net http://www.e-65.net/
●相談 e-65.net http://sodan.e-65.net/
●みんなの介護 https://www.minnanokaigo.com/
●LIFULL介護 https://kaigo.homes.co.jp/