【認知症クイズ①】認知症の概要について?





「認知症」ということばは

多くの方が聞いた事があるかと思いますが




実はどんな種類があってどんな症状があるのか

を詳しく理解している人はそんなに多くはないかもしれません



あお

「認知症」という言葉はよく聞くけれどどんなものかは実はよく知らないなぁ。ぐりはどう?

ぐり

ボクも同じだよ。物忘れとかどんどん進行していくとかはわかるけど、ちゃんと理解できていないなぁ




今回はそんな「認知症」について初心者のドングリのあおとぐりと


「認知症」を知るためのクイズに

お付き合いいただければ幸いです!!





あお

みなさんぜひ一緒にお付き合いをお願いします

ぐり

よろしくお願いします



クイズ形式で新しい事を学ぶことで

頭の活性化と知識を深めやすくなると思います(^-^)



「認知症」という病気がより理解しやすくなれる一助になれたらと思います







最初に… 年齢との関係は?


日本では高齢者の約4人に1人は「軽度認知障害」で

高齢者の約7人に1人は「認知症」と言われています



ですが、

下のグラフを見ていただくと65~74歳までは

全体の約2~4%程度しかありません



そして、75歳以降から5歳年をとるごとにその人数が倍増していきます


85歳以上では3人に1人、

90歳以上では2人に1人が「認知症」となります



グラフ:年齢階級別の認知症有病率(厚労省)


なので

年をとればとるほど誰でも「認知症」になりやすくなります


長寿になればなるほど1人1人にとって身近な病気です

あお

85歳以上からは3人に1人が認知症!!
誰もが長生きすれば認知症になりやすいんだね

ぐり

本当にね!90歳以上になると2人に1人ということは
もう特別な話じゃないよね




では次の章からは「認知症」について3択でクイズ

をお出ししますね↓↓




「認知症」についてのクイズ:10問





1問目

 ”認知症”と老化による”物忘れ”との違いはなんでしょう?

  

  ①記憶の一部を忘れてしまう

  ②体験の全部を忘れてしまう

  ③違いはない


2問目

 認知症は「種々の原因疾患により認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態」が何ヶ月以上続いている状態のことをいうでしょうか?

  

  ①3ヶ月

  ②6ヶ月

  ③12ケ月


3問目

 この中で治るタイプの認知症はどれでしょう?

  ①アルツハイマー型認知症

  ②レビー小体型認知症

  ③特発性正常圧水頭症


4問目

 三大認知症の中で一番割合が多いのは次のうちどれでしょう?

  ①アルツハイマー型認知症

  ②脳血管性認知症

  ③レビー小体型認知症


5問目

 三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「レム睡眠行動障害、リアルな幻視、うつ状態や臭いへの鈍感さが比較的早期からある」

  ①アルツハイマー型認知症

  ②脳血管性認知症

  ③レビー小体型認知症


6問目

 三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「まだら認知症、感情失禁、運動麻痺・知覚麻痺・言語障害など多様な症状が伴うことが多い」

  ①アルツハイマー型認知症

  ②脳血管性認知症

  ③レビー小体型認知症


7問目

 三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「記憶障害から始まり徐々に進行、時間・場所・人物などの認識が難しくなる
手順や計画が必要な行動が難しくなってくる」

  ①アルツハイマー型認知症

  ②脳血管性認知症

  ③レビー小体型認知症


8問目

 記憶障害がみられるけれども認知機能は保たれ、日常生活にも影響がなく認知症又は正常のいずれでもないのは次のうち何というでしょう?

  ①早期認知障害

  ②軽度認知障害

  ③若年性認知障害


9問目

 認知症の”中核症状”には記憶障害・見当識障害・判断力の低下などがありますが次のうち見当識障害はどれでしょうか?

  ①ここはどこで今がいつなのかがわからなくなる

  ②新しく経験したことを記憶にとどめることが難しい

  ③計画を立てる、順序だてる、判断するなどが難しい


10問目

 認知症には”中核症状”と”周辺症状”があります。このうち改善が可能なのはどちらでしょう?

  ①中核症状

  ②周辺症状

  ③どちらでもない







【解答】「認知症」についてのクイズ:10問





1問目

”認知症”と老化による”物忘れ”との違いはなんでしょう?

②体験の全部を忘れてしまう

認知症とは脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、”6ヶ月”以上にわたって日常生活に支障をきたしている状態です



2問目

認知症は「種々の原因疾患により認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態」が何ヶ月以上続いている状態のことをいうでしょうか?

②6ヶ月

認知症とは脳の変性疾患や脳血管障害によって、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、”6ヶ月”以上にわたって日常生活に支障をきたしている状態です



3問目

この中で治るタイプの認知症はどれでしょう?

③特発性正常圧水頭症

認知症の中にはアルツハイマー病やレビー小体型認知症といった神経そのものが変性してしまう器質的な疾患がありますが、処方された医薬品や外科的な外傷などが影響して認知機能が低下している場合もあります。

後者の種類の中で「特発性正常圧水頭症」があります。この病気は脳脊髄液を抜くことによって発症前の状態に戻ることが知られています。



4問目

三大認知症の中で一番割合が多いのは次のうちどれでしょう?

①アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病は50%、脳血管性とレビー小体型がともに15%でこの3つで8割を占めます



5問目

三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「レム睡眠行動障害、リアルな幻視、うつ状態や臭いへの鈍感さが比較的早期からある」

③レビー小体型認知症

最初に見られるのは「レム睡眠行動障害」で、認知症となる何年も前から出現することが多くあります。比較的早期から「うつ状態」や「臭いへの鈍感さ」も出現します。

認知症状では、「リアルな幻視」が特徴的で見えたものに対して、払いのける、逃げるなどのリアクションを伴います。「同居の家族を別人だという誤認」や「誰かが家の中に来ているという幻の同居人」も特徴的です。



6問目

三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「まだら認知症、感情失禁、運動麻痺・知覚麻痺・言語障害など多様な症状が伴うことが多い」

②脳血管性認知症

脳梗塞や出血等の脳血管障害によって細胞が壊れた部位は機能が低下します。障害される能力と残っている能力がある状態を「まだら認知症」と言います。

感情がコントロール出来なくなるため、すぐに泣いたり怒ったりします。

脳血管性認知症の症状は、運動麻痺感覚麻痺、歩行障害、言語障害、嚥下障害、排尿障害、夜間せん妄など他の認知症と大きな違いはありません。ただし、脳の障害を受けた部位によって出現する症状は異なります。



7問目

三大認知症のうちこの特徴をもつ認知症は次のうちどれでしょう?

「記憶障害から始まり徐々に進行、時間・場所・人物などの認識が難しくなる、手順や計画が必要な行動が難しくなってくる」

①アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病は徐々に発症し、症状がゆっくりと進行します。

初期には認知症状である記憶障害、時間や場所の見当識障害実行機能障害などが原因で生活に支障をきたします。



8問目

記憶障害がみられるけれども認知機能は保たれ、日常生活にも影響がなく認知症又は正常のいずれでもないのは次のうち何というでしょう?

②軽度認知障害

”軽度認知障害”は、健常でも認知症でもない中間の状態で認知症へと移行する可能性のある記憶障害の低下、認知障害がわずかにみられるが、日常生活に影響するほどではない状態です



9問目

認知症の”中核症状”には記憶障害・見当識障害・判断力の低下などがありますが次のうち見当識障害はどれでしょうか?

①ここはどこで、今がいつなのかがわからなくなる

見当識とは、自分が置かれている状況、たとえば年月日、時間、季節、場所、人物などの状況を正しく認識する能力です。見当識に障害が起きると、今日は何月何日か、今が何時か、今自分がどこにいるのか、誰と話をしているかなどが正確に認識出来なくなります。



10問目

認知症には”中核症状”と”周辺症状”があります。このうち改善が可能なのはどちらでしょう?

②周辺症状

脳のダメージによって生じる”中核症状”は徐々に進行して治りにくいのに対し、介護者が困る”周辺症状”は環境の影響を強く受けるので、環境調整やケアの変更、薬剤の調整などで良くすることが可能です。





おわりに



今回の「認知症」クイズは

”認知症はどんな病気?”について3択でお答えしてもらいました






次回の「認知症」クイズは

”認知症の症状について”クイズを用意していきたいと思いますので

ぜひお待ちください(・∀・)


【参考・引用文献】

●認知症施策の総合的な推進について.令和元年6月20日.厚生労働省老健局
●認知症ガイドブック2019年度.草加市
●認知症とは.健康長寿ネット
●認知症施策の現状.平成26年12月19日.老健局高齢者支援課 認知症・虐待防止対策推進室
●認知症ねっと見当識障害の症状と対応
●楽になる認知症ケアのコツ.山口晴保・田中志子編者.技術評論社
●パラマウントベッド.原因によっては“治る”認知症
●認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント第2版.山口晴保.協同医書出版社
●LIFLL.アルツハイマー型認知症とは?発症のしくみや症状