【認知症クイズ⑦】前頭側頭型認知症とは?

過去のクイズでは


3大認知症といわれている


●アルツハイマー型認知症
●レビー小体型認知症
●脳血管性認知症






●軽度認知機能障害



について出題させてもらいました



今回は「認知症」の中で割合としては参考資料によりますが


概ね1~5%


と少ないです



ですが

元気に動き回り、介護者の言うことに耳を貸さず、介護が最も大変なタイプの認知症です。

引用元:認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント第2版.山口晴保


といわれています



今回はそのような


『前頭側頭型認知症』について


ドングリ君

今回は前頭側頭型認知症について
クイズ形式で学んでもらえたらと思います



クイズ形式で新しいことを学び

脳の活性化と知識を

深めやすくなると思います(^-^)



「認知症」という病気がより理解しやすくなれる一助になれたらと思います








前頭側頭型認知症に関するクイズ:5問




ドングリ君

次の問題は「前頭側頭型認知症」に関する問題です

それぞれ適切なものを選んでみてください




≪問題≫

【問題1】
『前頭側頭型認知症』では脳の「前頭葉」や「側頭葉」が
どのような状態になるのでしょうか?


①拡大(脳が大きくなる)
②萎縮(脳が小さくなる)
③変わらない



【問題2】
脳の「前頭前野」は『○○の座』といわれています
この○○に当てはまるのはどれでしょう?

①理性
②感情


【問題3】
この中で『前頭側頭型認知症』の人の日常生活に近いのは
どちらでしょう?


①不規則な生活になる
②規則的な生活になる


【問題4】
『前頭側頭型認知症』の人が徘徊した場合はどちらの
状態になるでしょうか?

①迷子になる
②迷子にならない(一定のコースをたどって元に戻る)


【問題5】
認知症の中で”万引き”や”無賃電車”や”信号無視”といった
反社会的行動が出やすい種類はどれでしょう?

①アルツハイマー型認知症
②レビー小体型認知症
③脳血管性認知症
④前頭側頭型認知症








≪解答≫

【問題1】
『前頭側頭型認知症』では脳の「前頭葉」や「側頭葉」が
どのような状態になるのでしょうか?

②萎縮(脳が小さくなる)

前頭葉や側頭葉が「萎縮」します
前頭葉が萎縮すると独特の行動障害を示し、行動障害型前頭側頭型認知症といわれます
側頭葉が萎縮するタイプは、物品の名前がでないことが特徴的な意味性認知症です

【問題2】
脳の「前頭前野」は『○○の座』といわれています
この○○に当てはまるのはどれでしょう?

①理性

前頭前野は”理性の座”ともいわれ、人間が人間らしい行動をとるのに必要な場所、いわば脳の司令塔です
この場所が壊れると自己の管理や社会性が失われ、社会生活ができなくなります
「辛抱」「我慢」「抑制」「理性」といった能力が失われます

【問題3】
この中で『前頭側頭型認知症』の人の日常生活に近いのは
どちらでしょう?

②規則的な生活になる

前頭葉に障害があると、状況を踏まえた行動の調整をしなくなる
たとえば、天候に関係なく同じ時間に散歩に出かけ、同じ速度で歩き、同じ時間に帰宅するといった行動になります
病的な規則正しさから、「時刻表的生活」とも呼ばれることもあります

【問題4】
『前頭側頭型認知症』の人が徘徊した場合はどちらの
状態になるでしょうか?

②迷子にならない(一定のコースをたどって元に戻る)

徘徊はコースが決まっているため、「周遊」や「周徊」ということばが使われます
アルツハイマー型認知症と異なり”空間認知機能”は比較的保たれているので迷子になりません

【問題5】
認知症の中で”万引き”や”無賃電車”や”信号無視”といった
反社会的行動が出やすい種類はどれでしょう?

④前頭側頭型認知症

状況に合わせて行動を調整できず、行動にブレーキがかけられない状態は「わが道を行く」行動とよばれます
これらのような反社会的行動としてあらわれることもありますが、本人にとっては自分の関心ごとに猪突猛進してしまう結果と考えられます






前頭側頭型認知症について


ドングリ君

前頭側頭型認知症ってどんな病気でしょうか?






ここからは

『前頭側頭型認知症』について確認していきます




この疾患群は3つのタイプがあります



下の図のように↓


●前頭側頭型認知症

●進行性非流暢性失語

●意味性認知症



です



これらは

脳の萎縮している場所で分けられています





脳は部分ごとに違う機能をもっています(脳機能局在)ので


萎縮している場所が担っている働きが低下することで
それらの症状がでてきます



この中で一番頻度が多いのでは
「前頭側頭型認知症」になります

図:前頭側頭型認知症の種類





では次は


「前頭側頭型認知症」で萎縮する場所である


脳の「前頭葉」と「側頭葉」の
働きについてみていきたいと思います


図:脳の各部位の働きについて


上図は脳の各部位の働きですが
『前頭側頭型認知症』では黄色の枠の部分になります


これらの場所の担っている働きが低下してしまいます




では


それぞれ分けてみていきます
最初は「前頭葉」のはたらきです



前頭葉には上図のように


●精神活動

●運動性失語

●随意運動



の3つの働きがあります




「精神活動」を担うので
特に”人間らしさ”を司る部分といわれています







では次は

「側頭葉」のはたらきです



「側頭葉」には図のように


●聴覚

●聴覚・視覚の統合と認知

●判断と記憶の統合



の3つの働きがあります



それにより、聴いたり、見たり・言葉の統合や記憶を司る場所です





”脳の働きについて”は以前の記事で詳細がありますのでよければそちらも
読んでみてください↓



ここまでで

脳のそれぞれの場所のはたらきをみてきました



『前頭側頭型認知症』では
脳の萎縮部位によりそれらの働きが低下します


【前頭葉や側頭葉が萎縮する】
前頭葉が萎縮すると、独特の行動障害(我慢できない、すぐに怒るなど前頭葉の特徴)を示し、行動障害型前頭側頭型認知症といわれます
一方、側頭葉が萎縮するタイプは、物品の名前が出てこないことが特徴的な意味性認知症です

引用元:楽になる認知症のケアのコツ.山口晴保・田中志子



今回も「認知症クイズ」に

お付き合いくださりありがとうございました(^-^)

【参考・引用文献】

●認知症ケア標準テキスト 改訂3版認知症ケアの基礎一般社団認知症ケア学会編著.(株)ワールドプランニング
●認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント第2版.山口晴保
●読めば納得!認知症予防.山口晴保
●楽になる認知症のケアのコツ.山口晴保・田中志子