映画「オレンジ・ランプ」感想ネタバレあり 役立つアイデアもお伝えします
今年の6月30日から公開されている「オレンジ・ランプ」という映画知ってる?
若年性認知症を方の実話に基づいた話みたいなんだ
知っているよ〜
つい最近映画館で見に行ってきたよ
えっ、そうなんだ!
ならどんな映画なのか教えて欲しいなぁ
自分もそうだけど、観に行こうか悩んでいる方も
いるかもしれないしさ
うん、いいよ!
じゃあどんな映画なのか
これから話しをするから聞いてね
うんありがとう
今回の記事の目的について
・映画「オレンジ・ランプ」を観に行こうか悩んでいる人や見終わった方が内容を振り返ることができる
・この映画からひらめいた普段の生活で役立つツールの紹介する
「オレンジ・ランプ」 あらすじ・キャスト情報
39歳、パパが認知症⁈
どうする、私!!
若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話をもとに描く、夫婦の希望と再生の物語。年齢を重ねていく全ての人へ、より良く生きるヒントがここにある。
【ストーリー】
妻・真央や二人の娘と暮らす39歳の只野晃一は、充実した日々を送るカーディーラーのトップ営業マン。そんな彼に、顧客の名前を忘れるなどの異変が訪れる。下された診断は、「若年性アルツハイマー型認知症」。驚き、戸惑い、不安に押しつぶされていく晃一は、とうとう退社も決意する。心配のあまり何でもしてあげようとする真央。しかし、ある出会いがきっかけで二人の意識が変わる。「人生を諦めなくていい」と気づいた彼ら夫婦を取り巻く世界が変わっていく…。
引用:公式サイト「オレンジ・ランプ」より
夫を支える妻役に連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン役で知られ、ドラマ「大奥」ほか映画・ドラマ・舞台で活躍する貫地谷しほりさん
若年性認知症と診断を受ける夫役には映画「THE LEGEND&BUTTERFLY」「Winny」など話題作への出演が続く和田正人さん
二人の実力派俳優を軸に、周りもフレッシュな俳優さんから大ベテラン俳優まで様々な年齢・経歴を持つ方々が出演し晴れやかな感動を生み出してくれます
【主な登場人物紹介】
只野真央(貫地谷しほり):晃一の妻。若年性認知症と診断を受けた夫を支えている
只野晃一(和田正人):39歳で若年性認知症と診断を受ける。2人の娘を持つ。仕事は車のトップ営業マン
島崎社長(赤井英和):晃一が働く会社の社長
佐山隆裕(伊嵜充則):晃一のフットサル仲間であり、学生時代からの友人
加藤光雄(山田雅人):認知症の当事者であり、長年当事者の会に参加している。職歴が晃一と同じ車の営業マン
藤本和子(赤間麻里子):認知症の当事者であり、当事者の会の進行役を務めている
飯塚さゆり(中尾ミエ):長年連れ添っている夫が認知症でそれを理解しながら支えている
映画の感想
もし自分が認知症の診断を受けたら、いったいどうなるのか、
狂って、暴れて、誰かの心を傷つけて、、、
この映画を見ていて常に自分と置き換えていました。
主人公やその家族、周りの人々の絆を感じ、
その絆がどれだけ大切なのかを感じました。
決して1人では悩まず、周りに相談する勇気を持つ、
そして相談しやすく、頼みやすい環境を作る、
病気や障害に関わらずに人と人が生きていく為に大切な世界
なのだと改めて気が付きました。
微力ながらこれからも自分が出来ることを探してドングリマツリと
しても歩んでいけたらと思います。
私自身が背中を押してもらえた。この映画を鑑賞して良かったです。
家族の絆はもちろん人と人とのつながりというのは
生きる上で希望・原動力だなと感じました
ひとりや限られた人だけで悩み・問題に対処しようとしても限界がある
みんなで助け合うことで本人・家族の重荷を軽くでき生きやすくなる
支え合う周りの人たちもお互い様の精神でより優しくなれる気がしました
自分一人では難しいことも助けあう人がいればなんとかなるかもしれない!
世の中では「社会的孤立」(家族やコミュニティとほとんど接触がないということ)に陥っている人が多いという話を聞きます
又、「つながりがないこと=社会的孤立」が人の寿命に大きな影響を及ぼすということも示唆されているそうです
今回の映画を通して社会的交流をもつことの大切さや自分・相手の弱さ合い助け合える社会であってほしいと思いました
ドングリマツリとして、その為につながりや相談のできる場として少しでも役立てるような情報を発信できるようにしたいと思います
作品関連情報のQ&A
-
若年性アルツハイマー認知症とはなんでしょうか?
-
認知症を発症した人の中で、65歳未満で発症した人のことを言います
認知症は、一般的には高齢者に多い病気ですが、65歳未満で発症した場合、
引用元:「若年性認知症とは?」社会福祉法人 仁至会 認知症介護研究・研修 大府センター
「若年性認知症」とされます。
若年性認知症は働き盛りの世代で発症するため、ご本人だけでなく、
ご家族の生活への影響が大きくなりやすい特徴があります。
病気のために仕事に支障がでたり、仕事をやめることになって
経済的に困難な状況になってしまいます。
また、子どもが成人していない場合には親の病気が与える心理的影響が大きく、教育、就職、結婚などの人生設計が変わることになりかねません。
さらにご本人や配偶者の親の介護が重なることもあり、介護の負担が大きくなります。
過去のブログに認知症についての全体像をまとめていますので、
よければ見てみてください ↓↓↓
-
オレンジ・ランプとは?
-
認知症のシンボルカラーのオレンジと、みんなで灯せば世界を明るく照らすことのできるランプ。この二つを組み合わせて、認知症になっても暮らしやすい社会づくりの象徴となる願いを込めたタイトルだそうです(映画「オレンジ・ランプ」パンフレットより)
-
当事者の会(本人ミーティング)とは?
-
認知症の当事者が集い、本人同士が語り合う場です
認知症の本人が集い、本人同士が主になって、自らの体験や希望、
引用元:「認知症のわたしたちが集い、語り合う、やさしいまちをいっしょにつくろう:本人ミーティング開催ガイドブック」一般財団法人長寿社会開発センター
必要としていることを語り合い、自分たちのこれからのよりよい暮らし、暮らしやすい地域のあり方を一緒に話し合う場です。
『集って楽しい!』に加えて、本人だからこその気づきや意見を
本人同士で語り合い、それらを地域に伝えていくための集まりです。
-
映画の原作はありますか?
-
同名タイトルの小説「オレンジ・ランプ」があります
日常に役立つツールの紹介
映画の中では若年性認知症となり記憶障害・見当識障害となり
苦手なことが出てきた晃一が当事者の会で出会った加藤さん(認知症)から
アドバイスをもらって行なった工夫について一部紹介させてもらいます
★やることリスト(To Do List)
これは、行う内容を記入して期限までに行動するためのリストです
何をしようとしていたか言われたか忘れてしまいやすかったり、
いつまでに何をやるか忘れてしまいやすいというような高次脳機能障害のある方だけでなく、
誰でも自分の予定をうまく管理したい場合や買い物で買い物をリスト化する為などにも有効です
今回は次の2種類のリストを作成しました ↓↓↓
印刷の方法は、マウスで操作した「矢印」を図にそれぞれ合わせ、右上にあるダウンロードを左クリックしていただくとデータをダウンロードすることができます
次に、ダウンロードしたデータを開き、印刷をしてください
そこから自由に印刷して、普段のスケジュール管理等にお使いください
★やることリスト①
★やることリスト②
最後に:今回引用参考とさせてもらった著書を紹介
↓この本に興味のある方は「タイトル」「本の画像」をクリックしてください
本の詳しい情報をAmazonのサイトから見ることができます!!
僕は39歳で若年性アルツハイマー型認知と診断された。
車の営業として働き盛りだった僕はその事実を受け入れられない。
だが、ある日、顧客の顔を忘れ、会議を忘れ、とうとう自宅への帰り道も忘れてしまった。
いつか大切な家族のことも忘れてしまうのだろうか。
「人生、もう終わり」
そう思っていたが……。
実在の人物をモデルにした感動の物語
↓この本に興味のある方は「タイトル」「本の画像」をクリックしてください
本の詳しい情報をAmazonのサイトから見ることができます!!
39歳でアルツハイマー型認知症と診断されて8年、全国を飛び回り、300人を超える認知症当事者と対話し続けている著者だから書けた当事者の「本音」
「なにができて」「なにができなくて」がわかれば、できないことを補うために
「どう工夫すれば」いいかが考えられる。
認知症当事者700万人時代を迎え、すべての人のすぐ隣にある世界を知るためのガイド
↓この本に興味のある方は「タイトル」「本の画像」をクリックしてください
本の詳しい情報をAmazonのサイトから見ることができます!!
[-まちとのつながりが孤立を癒す薬になる-]
医療をめぐる諸問題の最上流には「社会的孤立」がある
薬ではなく地域での人のつながりを処方する「社会的処方」の取組を紹介
※ドングリマツリはAmazonアソシエイト・もしもアフェリエイトで収益を得ています。こちらは宣伝です。
今回映画「オレンジ・ランプ」について
話をしてくれてありがとう
おかげで、この映画を観たい!!って
気持ちがより高まったよ〜
それは良かったよ
またぐりが観た時にどうだったか教えてね
うん任せといて!
【引用参考図書・サイト】
・映画「オレンジ・ランプ」公式サイト
・「オレンジ・ランプ」著者:山国秀幸,幻冬舎文庫
・「認知症の私から見える社会」著:丹野智文,講談社+α
・「社会的処方 孤立という病を地域のつながりで治す方法」編著:西智弘,学芸出版社