【介護資格一覧】種類や取りやすさはどれくらい?
介護業界で働こうと考えている方の中には、
「どんな資格があって、どの資格を取ればいいのだろう?」
と悩んでいる方もいるかもしれません
結論から言いますと、
介護業界で働くにあたりまずは無資格からでも働くことができます!
求人募集を見ると「無資格・未経験OK」で募集もされています
なので現場で働きながら基本的な知識や技術を身につけていく方法も選択肢の1つだと思います
今回は介護業界の中での『主な資格』について簡単にまとめてみました
これから介護業界で働く方だけでなく
今も介護業界で働いていて今後のキャリア形成を検討されている方にも
「この業界ではどんな資格があるのだろう?」
と悩んでいる方もいるかもしれません
今回はそんな方に向けて記事を書いていきたいと思います
今回の記事の目的
介護資格の19種類の一覧をまとめて紹介します
- . 基本の介護資格
- 0.1. 介護職員初任者研修
- 0.2. 介護福祉士実務者研修
- 0.3. 介護福祉士
- . 介護福祉士を取得後におすすめの資格
- 0.4. 介護支援専門員(ケアマネジャー)
- 0.5. 社会福祉士
- 0.6. 認定介護福祉士
- . 認知症ケアに関わる介護資格
- 0.7. 認知症介護基礎研修
- 0.8. 認知症介護実践者研修
- 0.9. 認知症介護実践リーダー研修
- 0.10. 認知症ケア専門士
- . その他の介護の仕事に役立つ医療・福祉系の資格
- 0.11. 喀痰吸引等研修
- 0.12. レクリエーション介護士
- 0.13. ガイドヘルパー(移動介護従事者)
- 0.14. 福祉用具専門相談員
- 0.15. 福祉住環境コーディネーター
- 0.16. 介護予防運動指導員
- 0.17. 重度訪問介護従事者養成研修
- 0.18. 難病患者等ホームヘルパー
- 0.19. 精神保健福祉士
- . まとめ
基本の介護資格
まず今回は介護業界において基本となる主要な資格を3つご紹介します
介護職員初任者研修
・介護の入門的資格
・以前はホームヘルパー2級と言われていた
・「生活援助」だけでなく、「身体介護」ができるようになる
介護福祉士実務者研修
・幅広い利用者さんに対する介護提供能力を獲得できる
・介護福祉士国家試験の受験には必須条件
・サービス提供責任者になれる(訪問介護)
・2013年度から介護職員基礎研修とホームヘルパー1級がこれに一本化
介護福祉士
・介護の専門職として知識や技術を有していることを証明できる唯一の国家資格
・介護業界でキャリアアップを目指す場合に必ず取得しておきたい
・利用者さんや職場からの信頼を得られる
介護福祉士を取得後におすすめの資格
こちらは介護福祉士を取得した後に取れるおすすめの資格を3つご紹介します
介護支援専門員(ケアマネジャー)
・利用者と介護事業所をつなぐ橋渡し役的な存在として活躍できる
・都道府県が認定する公的資格の1つ
・業務の幅が広がりやりがいを感じられキャリアアップが望めます
・試験の合格率は約20%前後で難易度は高めである
社会福祉士
・日常生活を営むのに支障のある方、介護を必要とする高齢者などの相談にのったり、必要な福祉・医療サービスの提案や調整をする
・国家資格で、主に福祉施設・機関等で活躍するソーシャルワーカー
・試験の合格率は30%ほどといわれ難易度は高めである
認定介護福祉士
・新たな介護キャリアパスの中で最上位資格となり、介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられています
・介護現場だけでなく事業所内の幅広い役割を期待されている
・介護福祉士として5年以上の実務経験があり、かつ認定介護福祉士養成研修を受講・修了し申請・受理されることで取得できる
どれも難易度は高めですが資格を取得することで
仕事の幅が広がりやりがいもありキャリアアップにとても役に立ちます
認知症ケアに関わる介護資格
こちらは認知症ケアを専門的に深めていきたい方におすすめの資格を4つご紹介します
認知症介護基礎研修
・認知症介護の基礎的な知識・技術を身につけるための研修
・認知症ケアに携わる介護従事者で無資格の方には2024年からこの資格が義務化されています(2023年までは経過措置期間)
・研修期間は講義と演習で構成され合わせて6時間ほどのカリキュラム
認知症介護実践者研修
・認知症介護基礎研修よりも専門性の高い認知症介護の理念や知識及び技術を修得し、認知症ケアのエキスパートを目指す研修
・原則、身体介護に関する知識、技術を修得しており、概ね実務経験2年程度の者が対象となる
・研修期間は講義・演習で6~7日、自施設実習が2~4週間程度で2~3カ月かけ学ぶケースが多い
認知症介護実践リーダー研修
・認知症介護実践者研修を修了した方が、認知症介護において事業所内のケアチームで適切なケアを提供するためのリーダーを育成する研修
・概ね5年以上の実務経験があり、チームのリーダーになることが予定され、実践者研修を修了して1年以上経過した者が受講の対象
・講義・演習で8~10日間程度・他施設実習は3~5日程度の実習・自施設実習では4週間程度のスケジュールで課題に取り組み、全カリキュラム修了まで3カ月程度かけて学ぶ
認知症ケア専門士
・認知症ケアに対する優れた学識と高度な技術、および倫理観を備えた専門技術士
・2005年に創設された民間資格で合格率は50%前後で推移
・習得した学識や技術を生かし、認知症当事者およびその家族に、最適な介護サポートを提供することが主な役割
・認知症ケアの関連機関や団体で勤務して3年以上の実務経験が必要
2025年には高齢者の5人に1人が認知症と言われる時代です
介護業界でも益々認知症の高齢者の方を多くケアされることと思います
その中でこのような資格を取得しておくことで現場では重宝される存在となると思います
その他の介護の仕事に役立つ医療・福祉系の資格
介護業界ではこれまでご紹介したもの意外にもたくさんの資格があります
その中で今回は介護現場で役立つと思われる医療・福祉系の色々な資格を9つご紹介します
喀痰吸引等研修
・「痰の吸引」と「経管栄養」を行える介護職員等を養成するための研修
・基礎研修・実地研修の両方を修了することで、医師の指示や看護師との連携のもと「痰の吸引」「経管栄養」が実施できるようになる
・医療ケアが行えるため施設内だけでなく、訪問介護先でも対応できるので活躍の場が広がる
レクリエーション介護士
・高齢者一人ひとりに合ったレクリエーションを立案・実行することができる能力が身に付けることができる
・一般的には現場の介護職員として働きながら、レクリエーションの企画や実施を任せられているケースが多い
・2014年に創設された比較的新しい資格
ガイドヘルパー(移動介護従事者)
・視覚障害、全身性障害、知的障害や精神障害のため1人で移動することが困難な方が安全に外出できるようにサポートする
・日常生活に密接な「移動」を手助けする重要な役割を担うことができる
・「視覚障害」「全身性障害」「知的・精神障害」の3つの障害別に資格を取得する必要があります
福祉用具専門相談員
・福祉用具に関するアドバイスを行う専門家です
・「福祉用具貸与事業所」や「福祉用具販売店」「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」などで活躍できる
・「福祉用具専門相談員指定講習」を受講し、50時間の指定講習のカリキュラムを修了・終了評価の合格で取得できる
福祉住環境コーディネーター
・高齢者や障がい者に対して安全に、そして快適に暮らすための住環境を提案するアドバイザーです
・住宅改修や福祉用具や介助用具の選定のアドバイス、住宅改修費支給申請の理由書作成することができます
・受験は誰でも受験ができ、福祉住環境コーディネーター検定試験Rを受験し合格すれば取得できる
介護予防運動指導員
・利用者さんの筋力トレーニングや低栄養を防ぐ食事のとり方、口腔ケアなど、適切な支援を行う存在です
・介護現場だけでなく、地域や自治体の施設で介護予防に関する講習を担当することもあり活躍の場が広がる
・地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターが指定するスクールへ通い、講習と修了試験を受ける必要がある
・講習を受けるための資格としては、介護職の方では「初任者研修+実務経験2年以上」以上の経験が必要
重度訪問介護従事者養成研修
・重度の肢体不自由者(障害程度区分4~6)で日常的にサポートを必要とする方に介護サービスを提供するための資格
・利用者の方の居宅を訪問し、入浴、排せつや食事などにおける介助を行なうこと、調理・洗濯・掃除などの家事をはじめとした日常生活のサポートや外出時における移動中の介護などを行う
・保有資格による受講対象の制限などはなく、重度訪問介護従業者として従事することを希望している方でしたら誰でも受講が可能で、基礎課程・追加課程を受講することで資格を取得できる
難病患者等ホームヘルパー
・難病を患い、自宅で療養している方の生活を支え、適切な介護サービスを提供するヘルパーの公的資格です
・一般的なホームヘルパーとの違いは、難病・特定疾患患者のケアに関する知識・技術を有していることです
・養成研修には、「入門課程」「基礎課程Ⅰ」「基礎課程Ⅱ」の3種類があり、保有している資格によって受講可能な講座が異なります
精神保健福祉士
・精神的なところや心に何かしらの障害や病を抱える人々の社会復帰など様々な立場からサポートをする職業で国家資格です
・様々な原因から心の中に病を抱える人々、さらにはその家族に、社会復帰・快適な日常生活を送るための支援を行います
・資格取得を目指すには様々なルートがあります。また合格率は60〜65%で推移しています
今回は色々な種類の資格をご紹介しました
これらは今後の参考までにみていただければと思います
まとめ
最初の繰り返しになりますが
介護業界で働くにあたりまずは無資格からでも働くことができます!
求人募集を見ると「無資格・未経験OK」で募集もされています
なので現場で働きながら基本的な知識や技術を身につけていく方法も選択肢の1つだと思います
色々な選択肢があるかと思いますが
介護の資格を取得していくことで様々なメリットがあります
・専門的な知識・技術が身につき専門家として現場で重宝される存在となれる!
・資格が取得されることで仕事の領域が広がり活躍の場が増える!
・スキルアップ・キャリアアップにつながり自分の目指していた働き方ができる!
今回の記事がその参考になれば幸いです
では最後にこれまでにご紹介した「介護資格の19種類」を
簡単に表にまとめてみたのでご参照ください
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました