【認知症クイズ③】アルツハイマー型認知症とは?
認知症は認知機能の障害によって社会生活などが
困難になる病気を総称したものです。
そして、その病態には複数の種類があります。
その中で、
「アルツハイマー型認知症」
「脳血管性認知症」
「レビー小体型認知症」
は割合がとても多く”三大認知症”ともいわれています。
認知症のうち、およそ半数はアルツハイマー型認知症です。次に多いのがレビー小体型認知症、そして血管性認知症と続きます。これらは「三大認知症」といわれ、全体の約85%を占めています。
引用元:相談e-65.net.認知症について知っておきたい基礎知識
今回はアルツハイマー型認知症
についてクイズ形式で学んでもらえたらと思います!!
クイズ形式で新しいことを学び
頭の活性化と知識を
深めやすくなると思います(^-^)
「認知症」という病気がより理解しやすくなれる一助になれたらと思います
アルツハイマー型認知症に関するクイズ:5問
次の問題は、「アルツハイマー型認知症」に関する問題です
それぞれ適切なものを選んでみてください
【問題1】
アルツハイマー型認知症は脳内に「アミロイドβ」という異常な”〇〇”が溜まり、神経細胞が失われ脳が萎縮することが原因と言われています。これは何の物質でしょうか?
①糖質
②タンパク質
③脂質
【問題2】
アルツハイマー型認知症の症状のうち「物忘れ」は初期症状かつ主症状です。この「物忘れ」による記憶障害で最初に失われるのはいつの記憶でしょう?
①近い記憶から失われる
②過去の記憶から失われる
③①と②の両方の記憶が同時に失われる
【問題3】
アルツハイマー型認知症の症状の中の「生活障害」は次のうちどちらの活動から障害されていくでしょうか?
①家事動作・買い物・服薬や金銭管理などの手段的日常生活動作(IADL)
②食事・整容・更衣・トイレ・入浴などの基本的日常生活動作(BADL)
【問題4】
アルツハイマー型認知症の進行程度の判定に使うことのできる観察式の評価があります。これは、アルツハイマー型認知症の進行度を7段階に分類したものです。これは次のうちどれ?
①ミニメンタルステート検査(MMSE)
②臨床認知症評価尺度(CDR)
③Functional Assessment Staging(FAST)
【問題5】
アルツハイマー型認知症の治療薬は脳に不足している”○○”を補うか、過剰な”グルタミン酸”の産生を抑えるものを使用しています。この〇〇に当てはまるのはなんでしょうか?
①ドーパミン
②アセチルコリン
③セロトニン
-
【問題1】
アルツハイマー型認知症は脳内に「アミロイドβ」という異常な”〇〇”が溜まり、神経細胞が失われ脳が萎縮することが原因と言われています。これは何の物質でしょうか? -
②タンパク質
アルツハイマー型認知症は、脳内に「アミロイドβ」という異常タンパク質が沈着(老人斑)し、変性した神経線維の束がみられます。これにより脳細胞の活動が妨げられて症状が出現します。
-
【問題2】
アルツハイマー型認知症の症状のうち「物忘れ」は初期症状かつ主症状です。この「物忘れ」による記憶障害で最初に失われるのはいつの記憶でしょう? -
①近い記憶から失われる
”初期”では、近時記憶(少し前の出来事)が障害されます。
”中期”になると、近時記憶だけでなく、直前のことも覚えていられなくなってきます(即時記憶障害)。昔の出来事(遠隔記憶)は憶えていても、その詳細を忘れるようになります。
-
【問題3】
アルツハイマー型認知症の症状の中の「生活障害」は次のうちどちらの活動から障害されていくでしょうか? -
①家事動作・買い物・服薬や金銭管理などの手段的日常生活動作(IADL)
”初期”では、生活能力の中ではIADLの障害がでてきます。しかし、BADLは保たれています。”中期”になると、BADLの障害が出始めます。
-
【問題4】
アルツハイマー型認知症の進行程度の判定に使うことのできる観察式の評価があります。これは、アルツハイマー型認知症の進行度を7段階に分類したものです。これは次のうちどれ? -
③Functional Assessment Staging(FAST)
これはアルツハイマー病を7期に分けて評価するものです。
アルツハイマー病では、概ね「FAST」のステージに則って進行し、その重症度を大まかに把握するには優れた尺度です。この評価表については次項に掲載してありますので、ご参照ください↓
-
【問題5】
アルツハイマー型認知症の治療薬は脳に不足している”○○”を補うか、過剰な”グルタミン酸”の産生を抑えるものを使用しています。この〇〇に当てはまるのはなんでしょうか? -
②アセチルコリン
アルツハイマー型認知症の治療薬は「ドネペジル」「ガランタミン」「リバスチグミン」「メマンチン」の4種類です。「ドネペジル」「ガランタミン」「リバスチグミン」は”アセチルコリン”を増やすための薬です。「メマンチン」は”グルタミン酸”の過剰な働きを抑えます。
アルツハイマー型認知症について
アルツハイマー型認知症の経過を現す者として「FAST」があります
この特徴は、対応する発達年齢が示されていることです
日常生活障害の程度によって進行度を7段階に分けて分類されます
これに当てはめることで、
現在の病状の進行の程度や今後の症状についての予測がしやすくなります。
また次の表は「FAST」のステージごとの
それぞれの障害についての
進行の程度や今後の症状についてを
示したものです
●”記憶”については、
近い記憶から徐々に失われていきます
●”見当識”については、
時間→場所→人物 の順番に進行します
●”言語機能”については、
ものの名前がすぐに出てこない状態から、しゃべる内容がまとまらずに 相手にうまく伝えられなくなり、最終的には言葉が出てこなくなります
●”生活動作”は、
手段的日常生活動作→基本的生活動作 の順番に進行します
今回も「認知症クイズ」に
お付き合いくださりありがとうございました(^-^)
次回の「認知症クイズ」は
また他の種類の認知症についてのクイズを
ご用意していきたいと思います
【参考・引用文献】
●相談e-65.net.認知症について知っておきたい基礎知識
●認知症の正しい理解と包括的医療・ケアのポイント第2版.山口晴保編著.協同医書出版
●楽になる認知症のケアのコツ.山口晴保・田中志子編著.技術評論社
●読めば納得!認知症予防脳を守るライフスタイルの秘訣.山口晴保著.協同医書出版
●1日45分×60日認知症ケア専門誌絶対合格テキスト.江湖山さおり編著.大和書房