◉写真館と特別な記念写真の時代

まだ写真は高価で貴重で、町の写真館で撮る「晴れの日の記録」が中心でした。アルバムも一部の家庭や施設で作られる特別な記念帳という位置づけでした。

◉家庭用カメラの普及と家族アルバムの始まり

所得の向上とともにカメラが一般家庭に広がり、七五三や運動会、旅行などを撮影して「家族アルバム」にまとめる文化が生まれました。

◉カラーフィルムとイベントアルバムの時代

カラーフィルムが主流となり、旅行・行事ごとにフリー台紙のアルバムを作るスタイルが定着します。チケットやパンフレットも一緒に貼る“スクラップ風”の楽しみ方も広まりました。

◉写ルンですと大量プリントの時代

「写ルンです」に代表される使い捨てカメラの登場で、誰でも気軽に写真を撮るようになります。その結果プリント枚数が増え、アルバムに入りきらない写真が溜まりやすくなりました。

◉データ保存＋一部プリントの時代

デジタルカメラが主流になり、写真はまずパソコンに保存し、気に入ったものだけプリントする流れになります。CD保存やデジカメ専用アルバムなど、「データと紙の併存」が特徴です。

◉クラウドとアプリがアルバムの役割に

スマホで撮影した写真が自動でクラウドに保存され、タイムラインやSNSが事実上のアルバムとして機能するようになります。一方で、写真が増えすぎて整理しきれない悩みも目立ち始めました

◉厳選して残すアルバムとデジタル遺産の整理

日常写真はスマホに置きつつ、「毎年1冊のフォトブック」や「自分史・終活アルバム」など、厳選して形に残す動きが広がります。デジタルデータのバックアップや整理も、新しい課題になっています。