【おすすめ本】認知症についてわかりやすいおすすめの本4選






今後65歳以上の5人に1人が認知症と言われています



現在日本における65歳以上の認知症の人の数は約600万人(2020年)と推計され2025年には約700万人(高齢者の約5人に1人)が認知症になると予測されています

引用元:認知症.厚労省ホームページ



高齢者の方を相手にされる職場や


もしかしたらご家族のうちどなたかが


【認知症】と診断をされた方が身近にいらっしゃるかもしれません




私自身は遠距離に住んでいた祖母が認知症だったり


働いていた病院などで認知症の方々とリハビリテーションを通して


関わりを持たせていただいております





現在作業療法士として現場でリハビリテーション業務を


実施させていただいて15年以上が経過します




今回の記事では、私たちがこれまで読んできた【認知症】関連の本の中から


認知症というものがどんなものなのか


特に初心者でもわかりやすい書籍・漫画を紹介していきます



この中から、あなたにとって役に立つ本が見つかればと思います




今回の記事の目的について

【認知症】についてわかりやすく理解できる書籍・漫画を紹介する












認知症世界の歩き方






この作品のスゴいところは認知症の世界というものを



ファンタジー風な世界観、分かりやすいデザインで読者の興味・関心を持たせて



理解しやすくしたところだと思います



認知症というものを自分達により身近なものとして


周知してくれた存在だと思います




13個のテーマに分かれていてそれぞれ独創的なストーリーで


解説しているのですが


内容としても認知症当事者100人の方にインタビューし


それをもとにまとめられているので


心身機能障害について知らなかったこともあり


認知症の方にとっての世界の見え方や感じ方や捉え方について


学ぶことのできる1冊です







レビュー・口コミ

まつくにさん 「認知症は怖くない」

この本は認知症の方の立場からの世界を説明してるので 本を読んでみて 今までにはない「なるほど!!」と思うことが多いです. 実はすべての行動はいくつものコマンド処理の積み重ねてできているというところが 通常の方にきづきにくいところだと思います  複雑で多数のコマンドをミスなくエラーなしに処理することで 1連の何気ない生活ができているということに気が付いただけでも 本を読んでみて よかったです


LA・LAさん 「必読の良書!!!」

家族に半分認知症の人間がいるのだが、この本を読んで、とてもためになった。認知症の方が周りにいる人には必ず読んでもらいたい。字が大きくて非常に読み易い。









ボクはやっと認知症のことがわかった





この作品の著者は認知症の当事者なのですが


元々認知症の専門医であり


認知症の検査「長谷川式スケール」を開発されたり


名称を「痴呆」から「認知症」に用語を変更した検討会の一員であり


認知症の方に関わる理論である「パーソンセンタードケア」を普及させた方です



認知症の専門家が実際に当事者となったことで


感じたこと世界の見え方についてとてもリアルに表現されています


また、当事者からの1つ1つのメッセージにハッとさせられる1冊です










レビュー・口コミ

ぷよぷよ姫さん 「おすすめです。」

とても参考になりました。まず私自身が意識しながら普通に接する事。例えば、傷つくことを口にしたり、顔に出さないこと、笑顔で対応すること、一緒にすることをもっと増やそうと思いました。



くくくくまままさん 「認知症患者への世間の先入観や偏見を正す。」

猪熊が「認知症界のレジェンド(p.219)」と評する長谷川が、「実際に認知症になって、いま、何を思い、どう感じているか、当事者となってわかったこと(p.6)」を、自身の来歴や日本の認知症の歴史と合わせて記す書。
 認知症についての平易な解説や、著者が医師として辿ってきた道も興味深く読んだが、何と言っても「認知症になってわかったこと」の章がよい。いくつか引用。
 「認知症になったからといって突然、人が変わるわけではありません。昨日まで生きてきた続きの自分がそこにいます(p.66)」。
 「認知症は『固定されたものではない』(p.66)、「よくなったり、悪くなったりというグラデーションがある(p.67)」。
 「何かを決めるときに、ボクたち抜きに物事を決めないでほしい。ボクたちを置いてきぼりにしないでほしい(p.69)」。
 「自分からどんどん話を進めてしまう人がいます。そうすると、認知症の人は戸惑い、混乱して、自分の思っていたことがいえなくなってしまいます」「その人が話すまで待ち、何をいうか注意深く聴いてほしい(pp.69-70)」。
「認知症の人を、ただ『支えられる人』にして、すべての役割を奪わないということも心がけていただきたい(p.72)」。
本書や著者の生きる姿勢は、認知症患者や家族を励まし、認知症患者への世間の先入観や偏見を正すのに大いに役立つだろう。








マンガでわかる!認知症の人が見ている世界









この漫画を読むと認知症の「なぜ?」「どうして?」と


疑問に思う不可解な行動・言動について


その理由や意味が理解しやすくなると思います



この漫画の特徴として介護者の視点からだけでなく


同じ場面を当事者の視点からもマンガで描かれていて


認知症の世界を覗くことができることです




どうしても非当事者の視点から我々は物事を捉えてしがちですが


大事なことは


『認知症当事者から世界はどのように見えているのか?』



それを理解してあげることが大事であるということを



気づかせてくれる1冊です




この書籍はマンガなのですごくスイスイ読めます






レビュー・口コミ

へろへろさん 「理想論だからこその価値」

こちらが焦ったりイライラすると事態は悪化するが、こちらが心にゆとりを持つ心掛けをするだけで、母も笑顔になり、結果こちらがイラつく事も無くなる。正に一挙両得と言える。
そんな様々な例を分かりやすく解説している本書は、認知症介護に悩んでる人こそ読むべきだと思う。


万吉さん 「認知症の方の視点が理解しやすい」

様々なケースを漫画見開き1テーマで扱い、右ページは周囲の我々の視点。一方左ページには、認知症の人の視点で同じ場面が書き分けられています。
周りから見ておかしくなったと思う事は、本人は周りに迷惑をかけないようになんとかしようと困惑している様子だったのかと分かります。長年認知症の方々と寄り添って観察してこられた著者川畑氏の研究の成果だと思います。全ての認知症に当てはまらないのかもしれませんが、私はこれから接し方が変わります。ありがとうございます。









マンガ 認知症









かわいくて分かりやすいイラストと認知症の専門家(心理学者)の先生がテーマごとに


丁寧に分かりやすく解説をしてくれているので


マンガ&文章でとても理解がしやすい作品です



認知症の専門家として登場されている佐藤眞一先生の書籍は


他の作品もとても興味深いのですが


こちらのマンガは介護初心者から専門家まで


幅広い方がすごく学びになる一冊だと思います

レビュー・口コミ

中国の不思議な役人さん 「認知症の心理学」

 「認知症の人は、基本的に孤独の中で生きている」
 「認知症の人の言葉には、その人の人生が現れる」
 「認知症の人の行動には、理由がある」
 「認知症の人も家族もよりよく生きるというのが介護の目的だ」

 要するに、認知症の患者は、私たちと同じように「心」をもっているということ。だから、こちらが理解不可能だと決めてつけてしまったら、介護なんて、ただの「無間地獄」でしかなくなる。自分自身も、せいぜい母の「心」を理解するように努めていきたいと、スナオに思わせてくれた良書。

adhoc3さん 「認知症を知り、介護を楽にする」

マンガなので物語の流れに沿ってすらすらと読めるが、子供のころから大事に育ててくれた親が少しずつ壊れていく様子は悲しく、せつない。認知症になった両親の心の動きを理解できていたら、もっと優しく接したかもしれないのに。介護には後悔が付いて回るが、事前にこうした本で知識を得ておくのは大事だと思う。

終章で二人の著者が「人生は、なんでやねんの連続」と口をそろえ、想定外のネガティブな体験からもいいことを見つけて人生の糧にするようアドバイスする。それはきっと人生への貴重な贈り物になるのだろう。介護が現在進行形の人はもちろん、これから起こりそうな人にも勧めたい本だ。